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【獣医師国家試験/2024】動物愛護と専門知識が問われる最新試験動向

2024年第75回獣医師国家試験の最新の試験動向を知り、ぜひ試験対策へとお役立てください。

【獣医師国家試験/2024】動物愛護と専門知識が問われる最新試験動向

第75回獣医師国家試験を乗り切るには必修問題の攻略が肝

第74回の獣医師国家試験は合格率が69.9%でした。獣医師国家試験の過去5年間分の合格率の推移を見てもおおむね80%代で推移していたこともあり、前年度よりも10%以上という大幅なダウンをしたことが話題となりました。

農林水産省によれば、獣医師国家試験の出題傾向は平成26年以降ほぼ変わっていないといわれています。

そのため、なぜ第74回の合格率がこんなに低迷したのかと話題になったのです。

獣医師国家試験の合格率が大きく低迷した理由には、必修問題の難化ではないかともいわれています。

実際に試験を受けた受験生からも必修問題が難しいという声があがっていたようです。
獣医師国家試験の必修問題の範囲は次の通りです。

  • ・獣医療の基本的事項
  • ・獣医学の基本的事項
  • ・衛生学に関する事項
  • ・獣医学の臨床的事項

獣医師国家試験対策をしている方ならお分かりいただけるかもしれませんが、獣医師国家試験の必修問題はほかの医療系国家試験問題と比較しても出題範囲が非常に幅広いといわれています。

しかし、中には獣医としてではなく、人としての一般常識や倫理観を問われるものもあるため、すべての問題が大きく難化しとは考えにくいという見方もあります。

また、獣医師国家試験出題基準を見てみると、必修問題については、

「”標準的な学生用の教科書に記載されている程度の内容を出題範囲とする”」

引用:農林水産省 獣医師国家試験出題基準

としており、応用や発展問題のように特別難しい問題の出題はなかったとしています。

これらのことから、獣医師国家試験の合格をつかみ取るためには必修問題の攻略がカギといわれているのです。

第75回獣医師国家試験の必修問題についても、出題傾向を変更するような提案がなされておらず、大筋これまでと同じであることが考えられています。

そのため、過去問を活用した必修対策をしっかりと行い、必修問題の合格基準となる7割以上、50問中35問以上は得点できるように対策をしておきましょう。

新卒は受かる可能性が高い!既卒は過去問と最新データチェックでさらなる見直しを

第74回は、合格率が低迷した一方で、新卒の合格率は81.1%と前年度と大差はありませんでした。

また、過去のデータを見ると、新卒の合格率は9割を超えている年がほとんどです。

このことから、新卒においては6年間学習してきたことを見直しつつ、過去問を解いていけば、合格に近づける可能性が高いといえます。

一方で、既卒の場合30~50%程度と低くなり、特に第74回においては20%代となりました。

このことから、学校から離れると合格の可能性が低くなることが伺えます。

獣医師国家試験は出題範囲が広いものの、その傾向については獣医学部を受験するときの大学入試と比較すれば難易度は低いと いう意見もあります。

また、出題傾向が約10年程ほとんど変わっておらず、今後も変える傾向にはないといわれているため、過去問を活用した対策がカギとなるといえるのです。

ただし、獣医師国家試験の出題基準を見てみると、

「”出題に当たっては、各獣医大学における「獣医学モデル・コア・カリキュラム」への対応状況を勘案する”」

引用:農林水産省 獣医師国家試験出題基準

としています。2011年に作成された獣医学教育モデル・コア・カリキュラムは社会の状況を勘案し、2018年から改定作業が進められている状況です。

もしも、改定後の獣医学モデル・コア・カリキュラムで問題が出題された場合には、過去のものよりも公衆衛生学,衛生学,環境衛生学といった法律面や、多様な動物種への対応、飼い主とのコミュニケーション能力をふくめ、より獣医としての専門性を強化する方向になっています。

そのため、2018年前後に獣医学部を卒業して、第75年の獣医師国家試験に臨む受験生は、今一度自分が卒業したときと、学びの方向性が変わっていないかを確認し、最新の情報を手に入れておくとよいでしょう。

また、2018年以降に卒業している方でも、国家試験対策の一環として、第74回の問題を活用しながら自分自身がこれまで学んできた内容や範囲との変化はないかを確認しておくと、より、出題範囲と出題傾向を抑えられ、本番当日に見たことのない問題に出会うこともなく試験を受けられるでしょう。

まとめ

前年度の獣医師国家試験において、合格率が著しく低下したことから、焦りを感じる学生もいるかもしれません。諸先輩から必修問題が難しくなったと聞いている方もいるでしょう。

しかし、国家試験そのものの傾向については変わっていません。
そのため、これまでの過去問を活用した学習および、学生生活での学びを見直すことで、国家試験合格をつかみ取れるといえます。

既卒生については、自分が卒業した後のカリキュラム改定などをチェックしたうえで、同じく過去問に取り組みながら苦手分野をつぶしていくことで、合格を手に入れられるでしょう。

しかし、自分での学習には限界があります。自分の卒業した学校にアクセスしづらく、試験の最新動向を情報としてつかみ取れない、苦手分野の克服が難しいという場合には、外部のサービスを活用するのも1つの方法です。

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